死ぬかと思った淡路島 | 海で泳ごう!OpenWaterSwimming

Swim

2025年6月15日 日曜日。
兵庫県南あわじ市にある慶野松原海水浴場にて、第8回瀬戸内海淡路島オープンウォータースイムレースが開催されました。

今回はその記録です。

前回まではこちらから。
2025年 レーススケジュール | 海で泳ごう!OpenWaterSwimming
エントリー締切迫る | 海で泳ごう!OpenWaterSwimming

いざ出発

朝6時半に近所のコンビニで待ち合わせし、4人で車に相乗りして現地入りしました。
天気はあいにくのくもり。風が結構強く吹き、横からの流れがありました。
受付前に砂浜を散歩し、足を水につけるも「冷たっ」しか感じません。
これ、泳げるのかなぁ~と昨年同様不安に取りつかれながらも受付を済ませました。

ウォーミングアップの時間になってもなかなか放送がありません。
どうやらこの日は風が強く、コースの準備がまだ整っていないようです。

結局ウォーミングアップの前に開会式と競技説明がありました。
「昨日の大雨で気温も水温も上がっておらず、水温が22度くらいです。水が冷たいのでアップは5分以内と短くします。その後すぐに招集して競技スタートします。アップで必ず水の中に入って流れを確認しておいてください」
とのことでした。

ルール説明

500mと1000mの人は同じコースを使って一緒にスタートします。
海にはオレンジのブイが2つと遠いところに黄色のブイが2つ浮かんでいます。
スタートしたら、必ずオレンジのブイの間を通過して黄色のブイに進みます。今回は反時計周りです。流れの向きによって回る向きが変わるそうです。
500mは1周、1000mは2周して、最後はまたオレンジのブイの間を通過して、浜へ上がってゴールです。

アップ&招集

アップの時間になりました。
今回は1000mに初挑戦するので、500mを2周するのですが、その回り方を確認していたら時間が経ってしまい、結局アップでは腰までしか浸かれず。
それでも十分に水が冷たいということだけは確認できました。
ウェットスーツを着ている人もたくさんいます。
だよね~いるよね~こんだけ寒かったら・・・。

そんなこんなでバタバタの中、招集です。
番号順に並んで、500mの人と1000mの人が男女一緒にスタートです。
今回は500mの人が黄色、1000mの人がピンクのシリコンキャップを着用します。
全部で60名弱の水着姿がみんな波打ち際に並びます。
そこからカウントダウンが始まり、水の中に入ってスタートです。

競技開始

スタートの合図とともにみんな一斉に飛び込んで泳ぎ始めます。
私も続けとばかりに泳ぎ始めましたが、前の人の脚が当たりすぐ心が折れました(笑)

落ち着いて距離を取ってから再スタート。
とともにすごい波に襲われます。

こわっ

と思って一度立とうとしましたが、もう足場はありませんでした。

ヤバい。こわい

クロールで泳ごうとしても波が大きくてうまく進みません。
息継ぎもできず、そもそも顔を水に浸けるのがこわい。
こんな感情になったのは初めてでした。

泳げないどうしよう~

と思っている隙もなく大きなうねりが次から次へとやってきます。
前にいる人ももう頭しか見えません。

こわい。本気でこわい。もう無理だろ、これ。

まだ最初のスタート付近のオレンジブイにすら辿りついていません。
顔を浸けるのがこわいので、立ち泳ぎで必死に顔を水面から出したまま、前へ進めません。

そうこうするうちに目の前で2人くらい棄権の合図を送っています。
だよね、わかるわ。めっっっちゃこわいよね。

私も棄権しようかと考えましたが、
棄権してしまったら出たことすら記録に残らないし、みんな泳いで1人だけ棄権とか恥ずかしすぎる。
色んな人に泳いでくるね~って言ってきたのに、明日なんて言おう。
そういえば40代女性は2人しかエントリーしてなくて1人来てなかったから泳ぎ切ればどんだけ遅くでも金メダルもらえる!

と最終的には金メダルを目の前にブラ下げて頑張ることにしました。
すぐ横にSUPやボートのレスキュー隊がずーっとついてくれているので、しんどくなったらいつでも休めばいいや。と前に進むことを考えました。

クロールはどうやっても無理。
うねりがすごすぎて体が勝手に上下します。
あ、そういえば招集の時におばちゃん達が、波がすごいから、第1ブイ(黄色の1つ目)までは平泳ぎで行く、と言ってた!
それを思い出して、平泳ぎで泳ぎ始めました。

最初はあんなに顔を浸けるのも怖かったのに、しばらく平泳ぎで泳いでいると、なんだか波に一緒に乗って連れてってもらうような感覚になってきて、
え、こわくないやん。
とそのまま1つ目の黄色のブイまでのんびりと平泳ぎ。途中からは頭をしっかり入れていつもの平泳ぎのように泳げました。
よし、イケるぞ!

1つ目の黄色のブイを周回。

ここからは波の向きが変わります。
これまでは波に向かうように泳いでいましたが、ここからは波と並行に泳ぐので、クロールでも大丈夫!なはず(おばちゃんの言葉が本当なら)。
予想通りクロールでもなんなく進めて、やっと泳ぐ、という感じです。
だいぶ離されてしまったのでビリではないかと思いながら一生懸命泳ぎます。

2つ目の黄色のブイを周回。

よし、慣れてきたぞー。左側のオレンジブイを目指して泳ぎます。
心なしか波が大きくなっている気はしましたが、もうすっかりうねりに慣れてきました。

2周目に突入

2回目の沖に向かうルートです。
1周目と同じように平泳ぎをしますが、進みが悪くもどかしい・・・。
2周目は1000mの人しかいないので一気に人も少なくなります。
あ、前に1人ピンクのキャップがいた!

1つ目の黄色のブイを回って、クロールで泳ぎ始めます。
なんとか追いつきたいけど、クロールばかりしていると知らない間に流されるので何度も方向を確認し、前の人を追いかけます。

2つ目の黄色のブイを回ったら、もうあとはゴールまで1直線。
前の人に追いつき、あとはオレンジのブイの間を抜けたら浜はすぐそこです。

最後のオレンジのブイまでが遠い遠い。
泳いでも泳いでも距離が縮まった気がしません。
波に連れ戻されてたんでしょうか。

やっとの思いで足がつくところまで来ました。
立ちあがると、同じプールのみんなが並んで待ってくれていました。

こわかった~と言いながらゴールまで走り、無事完泳です。

レース結果

これで金メダルだ!と思って結果を見ると、まさかの2位!
もう1人エントリーしてる人がいたんですね~。知らなかったわ・・・(笑)

1000mにエントリーしたのは男女合わせて27名。うち1人がスタートせず、2名が途中棄権し、ゴールしたのは24名でした。
私は総合20位。うしろにまだいた!よかった(笑)
女子は10人エントリーして9名でスタート、1人棄権し8名ゴール。うち7位でした(笑)
そのうち40代女子は、3人エントリーして2名でスタートし、うち2位。

結果的には記念の銀メダルをもらって帰りました☆

人数が少ない年代はなんとなくお得感があります(笑)
50代になると参加人数が少し増えるので、もう入賞できないかもしれませんね。
男性の方が参加人数は多いので、入賞する確率は下がりそうです。

今回一緒にいった他5名のうち4名は入賞していました。
70代男性1位(1人中)、50代男性2位(5人中)、30代男性1位(2人中)、30代男性2位(2人中)でした。
30代男性は2人で金と銀の取り合いだったようです(笑)
メダルをもらえなかった1人は激戦区の40代男性。
かなり早いタイムでしたが、ライバルが強すぎました。1人もらえずかわいそうでしたが、こればかりは仕方がない。

 

まとめ

今回は初めての1000mのレースでした。

かなりの荒波ですごくこわかったですが、終わってみると、なんかもう怖い物ナシくらいの気分になってます(笑)
次は1500mに挑戦したいなぁ~なんて思ったり。

なによりも楽しいのは終わったあとの打ち上げです。
これを目当てに出ているようなものですね(笑)

さぁ、秋の沖縄はどれにエントリーしようかな~

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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