先日、母に連れられて劇を見に行きました。
その劇のタイトルが「あかんべぇ」です。
今回はその時のことを記録しておきます。
ことの経緯
私は特別劇が好き、ということは一切ありません。今回、なぜ劇を見に行ったかと言うと、話せば長くなりますが簡単に言うとチケットが余っていたから、というわけです。ありがちですね。
母が最近、演劇を見に行く会とやらに入りまして、その初めての例会だったそうです。
で、たまたま今回来れない人がいてチケットがあったので、誰か連れてきて、ということで暇人が召喚されました(笑)
あかんべぇ
この劇は作家の宮部みゆきさんの作品を原作とした時代劇?です。
(素人的な解釈で説明します。間違ってたらごめんなさい。)
江戸時代のとある町に新しくできた料理屋さん「ふね屋」が舞台。
この建物には5人のお化けが住み着いていて、それを知らずに店を構えた夫婦の娘が、高熱が出たのをきっかけにお化けが見えるようになる、というところから話が始まります。
時代劇ではありますが、セリフは普通の現代の言葉だし、ドラマを見ているようなストーリーの進み方で、あれよこれよ、と気がつけば休憩。後半も一気に進んでクライマックス、という感じでした。
最後は迫力のあるシーンや泣けるシーンもあり、起伏に富んだ納まりのいい物語でした。
さすがは宮部みゆきの作品、というべきでしょうか。
演者
演じたのは、「劇団前進座」という劇団で、う~ん、分かりません。有名なのかなぁ~?パンフレットによると、”94年の歴史を誇る新劇の劇団”なんだそうな。新劇ってなんだろう。。古いのか新しいのかよく分からないですね。
ほんと知識がなくてごめんなさい。
脚本が「劇団B級遊撃隊」佃典彦さん、演出が「文学座」松本祐子さん、だそうです。
佃典彦さんは役者もされており、ドラマ「半沢直樹」で堺雅人に倍返しをされた曽根崎役もされていたそうです。(ごめんなさい、ドラマ見てません)
松本祐子さんは”登場人物のセリフに込められた気持ちを深める自由な演出は定評”だそうです。
感想
劇を観たのは、今年は宝塚歌劇団、その前は…いつだろう。。。何年か前に仕事で行った「赤ひげ」か、子供を連れていった劇団四季の「ライオンキング」だったか。もういつだったか覚えていませんが、「赤ひげ」が確か初めての演劇、という感じだったような気がします。(ミュージカルも演劇なのかもしれませんが、私の中では劇の中に歌が入るのは別物と感じてしまいます。)
劇は時代劇とかだとセリフが何を言ってるのか分からなかったり(聞き取れないのか、言葉が難しいのか)して、ストーリーについて行けず、気がついたら寝ている、というイメージがすごくあったので、今回も午後だし寝てしまうかなぁ~と思って行きました。
確かに前半一瞬ウトウトしたところもあったんですが、思っていたよりもストーリーに起伏があり、ほぼ退屈さを感じることなくあっという間に終わりました。
私の中では、これが一番の驚きでした。
普通に劇を楽しく見れるとは!という感じです。
なんか変な感想で劇団の方には申し訳ないのですが、劇がこんなに面白いものだとは思わなかった、というのが正直な感想でしょうか。
40過ぎて教養がなくて恥ずかしいばかりですが、これまでの人生、観劇なんて優雅な時間などなく、そもそも興味もなく過ごしてきました。
きっとそんな人多いですよね。私だけではないはず!
今回、これほどの驚きを感じたのは、劇がすごく良かったのか、私が年をとって理解できるようになったからなのか、時間に余裕ができたから面白く感じたのか。いろんな要素が組み合わさった産物なのかもしれませんが、私にとっては新たな発見でした。
芸術というものにあまりなじみがなかったのですが、少しカブれたような気になっています。大人の階段を1段登ったような気分です。
まとめ
今回、母のおかげで、思いがけずとても有意義な時間を過ごすことができたので、ここに記録しておこうと思いました。
自分でお金払って劇を観に行くことが、今後の人生であるかは分かりませんが、こんな芸術の世界もある、ということが知れたこと、本当に良かったと思います。
今回は、写真も何もなく、ただの雑談となってしまいましたね。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。