今回は最近買った本の中から1つ紹介します。
それはこれ!
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「バリ山行」です。
どんな本?
この本の舞台は我らが六甲山!
読まないなんてありえません!
ということで早速取り寄せ読みました。
この本、芥川賞受賞作品で純文学、ということで、なんとな~くとっつきにくいかなぁと思ってしばらく様子見してたんですが、ネットや新聞で”本に出てくる登山コースの紹介”みたいな記事をよく見かけるようになり、登山ルートのことまで出てくるの?!と興味を煽られ、ついに購入してしまいました。
ちなみに作者の松永さん、もともと西宮かどこかの方で、数年前から六甲山に登っているとかなんとか・・・新聞の記事で読みました。(母が新聞の切り抜きをしてました笑)間違ってたらすみません。
あらすじ
建設系の会社に勤める主人公が、社内の六甲山ハイキングイベントに参加する、というところから始まり、山の魅力にハマっていく、という物語です。ハイキングの情景も結構具体的に書かれていますが、それと並行して仕事の話も進んでいき、登山を通して精神的に成長していく、というような過程が描かれています。
タイトルの「バリ山行」の”バリ”というのは「バリエーション」の略で、普通のハイキングコースとは違うバリエーションルートという意味だそうです。
読んだ感想
一言でいうと「いい本だなぁ~」という感じです。
結構ジワります。
余韻を残す、というか考えさせる、というか、読み手の想像力に委ねる、というのか・・・
私的には、山やハイキングのところの話も好きだし、会社での話も結構面白く読めました。最初のところは、ちょうど先日通ったルートの話で、なんてタイムリーな!と思いながら読みました。あ、よければその時の写真を見ながら読んでみてもいいかもです。
→[兵庫・六甲] ロックガーデン~六甲山頂 | 冬の低山ハイキング
この冒頭の部分でもうすっかり心を捕まれました。
仕事のところの話は、今は私は無職なので直接的にはうんうん、とはなりませんでしたが、中小企業で働いている人はどこか他人事じゃないような気がするのではないでしょうか。今の時代背景を捉えた内容で、抵抗なくスっと読めて面白かったです。というか考えさせられます。仕事とプライベートと自分自身について。
こんな人にオススメ
六甲山登山が好きな人→絶対読んで!
六甲山に興味がある人→読んでもいいけど、その前に一緒に登りましょう!
サラリーマン→なんか他人事じゃない気がして面白く読めると思います
暇な人→是非読んでください
純文学と言われると構えてしまいますが、結構普通の小説感覚で読めると思います。私は読み終わるまで純文学というジャンルだということすら知りませんでした。
そういえばちらほら見たことないような漢字が出てきたのですが、あれが純文学の印なんでしょうか?誰か分かる人教えて~
本のボリュームも168ページとそんなに大きくなく、入り込んだら1日で読めるかも。私は数日かけて読みましたが、一気に読みたかったなと思いました。たぶん一気読みが終わったあと気分がいいような気がします。個人的な見解ですが、一気に読めるだけの物語性や展開の良さもあると思います。
まとめ
今回は山の本の紹介でした。
私の癒しの六甲山が舞台となっている小説です。日常に近い内容なのでとても読みやすい本だと思います。そんなに長くないし。
きっといつかドラマ化されるぞ、これ!と思ってます。←私の希望です。
是非読んでみてください☆
最後まで読んでいただきありがとうございました。